第六章

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「優花…ご」 「ごめんなさい!!」 「え??」 …何で優花が謝ってんだ…。 「私…お兄ちゃんが香織さんと別れたの知らなくて…無神経なこと言って傷つけちゃって…本当にごめんなさい。」 「何言ってんだよ。何であやまんだよ!悪いのは俺じゃんか。いつも優しくしてくれてるのにあんな酷いこと言って…しかもあんな酷いことまでして…。」 「そんなの別に気にしてないよ!それより私のこと嫌いになってない?」 「んなわけないだろ…嫌いになんかなるわけ…」 「うぅ…よかった…本当に…。私…お兄ちゃんに嫌われたらどうしようって思って…。」 そう言うと優花は泣いてしまった。 俺は何故かギュッと抱きしめてしまった…。 取りあえず仲直りはした。でも俺は優花を見ると何故か恥ずかしくなってしまう。 『何意識してんだよ』 脳裏に優花を抱きしめる自分の姿が浮かんでくる…。 俺は一体どうしたんだよ…。
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