最終章

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「隼人ー。」 「ん?ああ香織かあ。どうしたんだ?」 「ちょっと新しく履修する授業のことで相談があるんだけど。」 「OK。」 俺は香織と仲直りした。高校時代からの仲だったからやっぱりお互い気まずいままじゃ嫌だった。 むしろ昔より仲がよくなったかもしれない。 大学ではほとんど一緒に行動してると言ってもおかしくない。 もちろん親友として。 香織は彼氏となかなかうまくいってるみたいだ。いつも話を聞かされる。 そして俺は今… ちょうど一年ぐらい前に優花に告白された。 あの時の衝撃は今でも覚えている。 あんなに驚くことはこれからもないだろう。 優花は俺にとって理想の妹だった。 今まで一人っ子だった俺にとって優花は本当に心の支えになった。 でもそれは妹としてであって女性としてではなかった。 そういう風に考えたことすらなかった。 でも…告白されてから考えてみると妹というよりはむしろ女性として心の支えになってたというほうが大きかったのかもしれない…。
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