第二章

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両親の突然の離婚に俺は猛抗議した。でも俺の声には聞く耳持たず離婚届を提出。俺は父親に引き取られた…。それだけならまだしも半年後父親は離婚の原因になった浮気相手と突然結婚した。俺は理解できなかった。 「隼人、今日からこの人のことをお母さんと呼びなさい。この子はお前の妹だ…。」 「初めまして♪優花です。お兄ちゃん。」 「…よろしく…。」 これが俺と優花の初めての出会いだった。 そのときの俺は何も理解できなかった。どうしていきなり知らない女性二人が家にきて母親と妹に?頭が混乱して何も考えられなかった。まず父親に対して憎悪に満ちた気持ちでいっぱいだった。そして必然的に義母や義妹にも冷たくなりほとんど口を聞かなかった。 義妹の優花は16歳の女子高生。どうしても話す気にはならなかったけどあまりのしつこさにだんだんと話すようになってしまった。 そんなこんなで新たな家族になって二か月が経つ頃にはすっかり仲良くなってしまった。今までひとりっ子だった俺にとって妹ができたことは内心嬉しかった。
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