第三章

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新しい家族になったというものの何一つ不自由なく暮らしている。むしろ夫婦喧嘩がない分こちらの方が平和だ。でもやはり本当の母に会いたいというのも少しはある。 今まで家では暇だったけど義妹がきてからは時間が足りないくらい楽しんでる。この優花はなかなか面白い子で学校でもクラスのまとめ役で人気もあるのだろうと俺は勝手に思いこんでいる。頭はいいのか悪いのかは不明だ。これからその変は暴いていこうか…。 そんなこんなで季節は冬…。 俺は大学の試験前で何かとゴタゴタしていた。彼女である香織に必死にノートをコピーさせてもらいわからないところを説明してもらってるところだ。単位を落とすとまずい…。 まだ言ってなかったが恋人の香織は高校からの付き合いでもう三年になる。初めて出会ったときからどこか二人とも惹かれ合い気付いたときにはもう一つになっていた。喧嘩など一度もしたことがなく俺は早く結婚したいと思っていた。といってもまだ19歳なのだからあり得ないのだが…。
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