第三章

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「なあ香織ー。もし俺がテストで100点とったらどうする?」 「え?100点!?何言ってんの?無理に決まってんじゃん!もしとれたらキスしてあげるよ。」 「言ったな!絶対だからな!!」 こんなやりとりは何度目だろう?高校時代からしてる気がする。もちろん100点などとったことはない。俺の学力ではせいぜい80点が限界だろう。 テストが終わった。案の定俺はほとんど単位をぎりぎりとれるぐらいの点数だった。まあ一回生だしいいのだろう。そして長い長い春休みに入った。春休みに入るとバイトにおわれる日々…。俺はスーパーのレジ、香織は居酒屋で働いてる。二人とも忙しかったができる限り予定を合わせ、会っていた。俺たちの絆はそう簡単には壊れない。こんな感じで周りからはバカップルとまで言われた。こうして幸せな日々は続いた。
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