第三章

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優花は俺に元気をくれた。今までだったらどんなに辛いときも家で一人で悩んでたけど今は違う…。 俺には優花がいた。 でも優花には少し問題があった。 異様にベタベタくっついてくる。すぐに抱きついてくるし触れてくる。いくら兄妹でもずっと昔から一緒にいたわけじゃないからドキドキさせられた…。 でも妹はこういうもんだろう…と自分に言い聞かせ気持ちを抑えていた。優花になら何でも話せるかもしれない。俺は香織を紹介しようと決めた。 「優花!ちょっと紹介したい人がいるんだ。この人は俺が今付き合ってる香織。」 「こんにちわ優花ちゃん。」 「あ…こんにちわー」 「可愛いわね優花ちゃんて。」 「何言ってるんですかー。香織さんの方がずっと美人じゃないですか。お兄ちゃんがうらやましい。」 「へ?」 末恐ろしい妹だ。香織と初対面なのにすぐに仲良くなっていた。 でもまあ香織を紹介できてよかった。 そういえば優花に彼氏はいるんだろうか…。 俺が言うのもなんだけど結構可愛いと思うしあの性格だといてもおかしくないのだが…。 年頃の女の子にそんなことを聞いてもいいものか…。
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