プロローグ

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これは…夢? 終わりの無い夢。 毎日見る夢。 風になったみたいだ、見慣れない景色が現れては消えていく。 そんな中、ただ鮮明に見えるのは。 お母さん? しかし彼女はこちらを振り向く事は無く、ただ、歩き去っていく。 ねえ、待ってよ母さん…独りにしないで…………ねぇってば! そしていつもそこで景色が拓ける。 雲一つ無い青空に 黄金(こがね)色の草原 そこには 腰ほどまである長い黄金色の髪をした 少女が佇んでいた。 服装は―よく覚えていない 何故ならその紅い眼 それもどこか悲しげな 寂しげな表情で空を見上げている姿に 少年は見とれてしまうから。 その姿はまるで 天使のようだったから。image=81066027.jpg
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