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ヴォイジャーはぎこちない笑みを浮かべながら、それがまるで“当たり前”であるかのように告げた。
それを聞いていた光志郎とアキラは露骨に「理解不能」という顔をした。その横では、ハウリンが武装の整備をしている(つまり聞いていない)。
「おいおい…おいおいおい!そんなものが果たして神姫と呼べるのであろうか?」
アキラが唸る。
「よく分からないけど、でもまぁ見た感じ神姫みたいだし。
それに外部端末とか必要無いならそれにこしたことないよ」
光志郎は、よく分からないながらもそう解決しようとした。
どちらにせよ、既に契約を終えたのだ。今更気味が悪いからといって棄てる訳にはいかない。
「しかし…もし政府か何かの機密兵器だとしたら」
というアキラの声と、
「光志郎兄さんのフケツーっ!!」
という声が聞こえたのはほぼ同時だった。
突然の乱入者の声に不意を突かれた二人は、ビクッと硬直しそして恐る恐る後ろを振り返る。
そこには、
「あ、あれ…?確かに女の子の声が…」
と呟く美波の姿があった。
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