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「そうですか、そんな事が…。私はてっきり」
今し方なんとか修羅場を終えたリビングで、美波は赤面しながら言った。
「てっきり…何?」
「な、何でもない、何でもないですっ!」
光志郎のツッコミに、彼女はしまったと言わんばかりに手と首を激しく振る。
「そ、それにしても最近のロボット工学は凄いですね。これじゃペットブームも終わっちゃうかな」
美波は自分とヴォイジャーの目線を合わせながら呟く。ヴォイジャーは、恥ずかしいのか目を逸らした。
「昔、“おしゃべりペットロボット”というのが一時流行ったじゃないですか。この子たちもあんな感じなんですか?」
「それはかなーり違うぞ美波ちゃん!神姫はあんなチャチなぬいぐるみとは較べるまでも無いくらい別物だ。いや、“物”と言っては失礼に値する!何故なら!彼女たちは各々に心を!感情を持ちっ!最早我が子同然の存在なのであるからだ!!」
アキラが
バン!
とテーブルを叩き(ハウリンがビクッとする)、美波の胸倉を掴み掛かりそうな勢いで語り出した。
こいつ、昔から熱くなるとこうなんだよなぁ。
また始まったか、と光志郎は溜め息をつく。
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