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「あれ?
一緒に晩ご飯、食べて行かれないんですか?」
今日は光志郎兄さんの誕生日なのに。
そう美波は告げたのだが、アキラは「すまんな」と首を振った。
「明日に備えて準備をせねばならんからな。
お、そうだ。折角だし光志郎、お前も一緒にどうだ?」
アキラは少し興奮気味である。
光志郎が「何が?」と尋ねると、彼は熱い口調でこう言った。
「明日、この町に一つある神姫関係の“ジム”へ行ってみようと思っているのだよ。そこは神姫専門の、まぁバトル・トレーニングを行う所だ。
各都市部にある神姫センターに比べたら小さな施設だが、無料で利用出来るし、それにやはり神姫は武装させて戦闘させるのが醍醐味だからな!
お前も折角パートナーを連れてるんだし、共に乗り込もうではないか!」
しかし光志郎は首と手を使って拒絶を示す。
「いや、そう言われても俺…神姫の戦わせ方なんか全然知らないし、それにヴォイジャーだってきっと…」
きっと反対するに決まってる。
そう言おうとしたのだが、意外にもそこに口を挟んだのは他ならぬヴォイジャーだった。
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