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神姫同士が戦闘を繰り広げる為の舞闘台“ステージ”が設置された場所に到着すると、既に二人、神姫オーナーと思しき人間が待機していた。
「それでは早速始めさせて頂きたいと思います!審判は私、篠原が務めます。よろしくね☆」
語尾に星が付くほどの笑顔でウインクする篠原。さし当たりジャッジウーマンと言ったところか。
「では名前を呼ばれた者は前へ!1番、太子 アキラ!3番、メイヤー…こ、これはどう発音すれば…」
「それはファミリーネームだ、読めんのなら別にメイヤーでいい!」
金髪をおかっぱに揃え、額にバンダナを巻いたメイヤーと名乗る男が、眉をしかめてネームコールに悪戦苦闘している彼女を一喝した。
「し、失礼しました!では両者、前へ!」
ステージ上段へ上がる際、珍しく物静かなアキラに対してメイヤーが挑発的に話し掛ける。
「お前のパートナー、見たところノーマルセッティングの様だが…そんな貧相な武装でこの俺とバトルなんざ明らか場違いじゃねえのか?小便がチビるってもんだぜっ」
「ふ、雑魚いヤツ程よく喋るとはこの事だな」
アキラはすかさずカウンターパンチを喰らわした。
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