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「はい、も…」
もしもし
と言うつもりだったのだが、電話越しの男の声にかき消されてしまった。
《光志郎!我が同志よっ!よく聞け……ついにこの町にも新型が投入されるそうだ!!》
光志郎は混乱した。いや、別に彼で無かったところで結果は同じだろう。
「ちょ、ちょっと待てアキラ…何の事なのかサッパリ…
もう少し落ち着いてくれないか」
《スマン…俺としたことが、少々取り乱してしまった》
あれのどこが“少々”なものか。
光志郎はそう思った(誰だってそう思うだろう)が、あえてツッコまなかった。
この電話の相手は太子 アキラという。
歳は19で、同い年の光志郎とは昔からの親友である。![image=81066792.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/81066792.jpg?width=800&format=jpg)
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