‡第一部‡ 出逢い

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「はい、も…」 もしもし と言うつもりだったのだが、電話越しの男の声にかき消されてしまった。 《光志郎!我が同志よっ!よく聞け……ついにこの町にも新型が投入されるそうだ!!》 光志郎は混乱した。いや、別に彼で無かったところで結果は同じだろう。 「ちょ、ちょっと待てアキラ…何の事なのかサッパリ… もう少し落ち着いてくれないか」 《スマン…俺としたことが、少々取り乱してしまった》 あれのどこが“少々”なものか。 光志郎はそう思った(誰だってそう思うだろう)が、あえてツッコまなかった。 この電話の相手は太子 アキラという。 歳は19で、同い年の光志郎とは昔からの親友である。image=81066792.jpg
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