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すると、男が声をかけてきた
「修二………久しぶりだな……元気にしてたか?お?妹も一緒か………」
「賢兄………」
妹が俺の服の袖を力強く掴んだ
「………?」
妹が強張った表情で一点を見ている
「なぁ……修二、今からご飯でも食べに行かないか?久々に会ったしさ!」
賢の顔が一瞬悪い人に見えた
俺は、蛇に睨まれた蛙みたいな感じで動けなかった
俺は、頷いた
賢の車に乗った
妹は、相変わらず袖を掴む
ガタガタと少し震え始めた
「大丈夫か?」
「…………」
妹は、何も言わない
賢は音楽を聴きながら車を走らせている
すると、少し道を外れ暗い路地で車は停まった
「?どうしたんですか?」
「まぁ……降りろよ」
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