たか

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「?」 ガンガンガン ガンガンガン 「修二かな………」 私は直ぐにでも誰かに抱きしめられたかった この淋しさを抱かれて癒してほしかった 私は、覗き穴を覗かず扉を開けて、抱き着いた 「…………今……淋しい、このままでいさせて……」 すると相手の手が、私を優しく包み込んだ あたたかい……… あたたかい………… でも、何か違う……… 何か違う………… 修二の匂いじゃない…………… 古臭い匂い…………… あの時の匂い………… 私は、顔を見上げた 「よう…………直美………そんなに会いたかったのか………?」 「た…………か…………」
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