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……………………
………ろって……
……………きろってば!
「起きろってば!」
「んんー?」
気分が悪い……
ここどこだっけ
つーか何で寝てるんだ?………忘れた
空がまぶしい
水の流れる音がする
…河原なのか?
ゆっくり体を起こす
「やっと目が覚めた~、死んでるかと思ったよ」
視界に入ってきたのは
茶色い猫だった
「………よく出来てるな」
ぴょこっと出てる耳に手を伸ばす
フニフニ…
「ひゃう!」
柔らかくて気持ちいい
フニフニ……
「ふにゃ……」
バリッ
「痛っ!」
手の甲から血が出てる
段々頭がスッキリしてきた
「つーかここどこさ?」
目の前の猫型ロボットに尋ねてみた
「ちょっと、血が出てるじゃないの!」
猫ロボが傷を見て
オロオロしている
「いや…これは君が……」
「大変だ!大変だ!」
聞いちゃいねぇな…
変な猫だ…
喋ってるし
耳が柔らかい…
これは普通だな
「君は……だれ?猫なの?」
それまでグルグル回ってた猫(?)はピタッと動きを止めてこちらを見た
「僕は………猫だにゃん」
……………へぇ
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