アマツミカホシ

2/2
前へ
/27ページ
次へ
アマツミカホシ。 日本神話に登場する、邪神。 しかし専門家によれば、その実態は、金星を神格化した神だという。 日本には星の神話が少ないといわれるが、僕はそうは思わない。 『高天原(たかまがはら)』 神々の住む天の世界とは…太陽系銀河、つまり認識できる限りの宇宙のことだと思う。 そしてその宇宙のひとつの相こそ、アマツミカホシノミコトだと思う。 神とはなにか…それはさっぱりわからない。 けれど、僕はその名前に限り無く惹かれる。 日本神話では、高天原の善なる神々に逆らい続けた邪神、アマツミカホシ。 今、運命を必死に乗り越えようともがき続ける自分と重なる。 アマツミカホシ。 僕にとっては、すべての命を見守り育む星の神、アマツミカホシ。 ああ、アマツミカホシノミコトよ。 ここでしばらく、あなたの世界を語らせ賜え。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加