私立光舞高校バスケ部

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私立光舞(こうぶ)高校 そこは県下有数の進学校 そして男子バレーの名門校 今日は入試の合格発表の日である 「なぁ修悟オレらも部員勧誘しに行かなくていいのかよ?」 「いいだろ別に……どうせ部活に入る奴はバレー部目当て、それ以外は運動音痴なガリ勉君だけ、そうだろ? 琉」 修悟と呼ばれた少年は、問いかけてきた琉にそう答える。 どうやらここはバスケ部の部室のようだ。部員勧誘のことについて話している。 それにしてもなんという言い種だろう、まるで人を馬鹿にしている。 「でもよぉ、オレら6人しかいないんだぜ!しかもそのうち2人三年だぞ! 引退したあとどうするんだよ!」 「う~ん でもなんも準備してないぞ? やる気なかったから……」 琉は修悟のやる気のなさに呆れている。 「まぁとりあえず声かけにいかん??」 そう言ってきたのは今まで椅子に座りながら携帯をいじっていた烈。 「なんだぁ? 烈、すげ-やる気じゃん」 琉も乗り気なようだ。 「オレそ~ゆ~の結構好きなんだよねっ。なっ、ジュン?」 「うん。めっちゃテンションあがるよね」 ジュンと呼ばれたマンガを読んでいる少年も顔をあげ修悟の返答を待つ。 「じゃあとりあえ…… 修悟の言葉を遮り部室の扉がひらく。 「お-!!あったあったバスケ部ないかと思ったぁ」 新入生だろうか? どうやら入部希望者のようだが……。 「おっ!!もしかして入部希望者か??」 「そーっす。俺は流風、んでこいつは疾風です」 いきなりの入部希望者にテンションがあがる一同。 「よろしく」 流風の人懐っこい喋り方と反して疾風は割とクールに話す。
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