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連れて行かれた所は、ダンス部。
「絶対に俺は無理だ…。」
「桃りんなら出来るよ♪」
ダンス部の部員は楽しそうに踊っていた。その姿を見ていたら、隣にいた龍が、かってに踊りに入った。しかも結構うまい。俺は佇んだまま…皆を見ていたが良く見ると、今朝あった、男がいるではないか…。
「あいつ…。」
奴の顔をジッと見つめていると、向こうも気付いたらしく俺の側まで近寄ってきた。
「やぁ。桃ちゃん♪見に来てくれたんだね。」
「やっ、違う!友達に付き合って見に来ただけだ。」
「じゃあ、君はダンス部に入る気ないの?」
俺は、すぐに…。
「ない!」
「速答だね。」
「ダンス部は入らない!」
「何で?」
「俺は、一人暮らしでバイトしなくては生きて行けないんだよ!」
「ふぅん。今学校終わったよね…。バイトは大丈夫なの?」
「ぎゃあぁ~!!遅刻するぅ~!」
また走ってバイトしに行った。
「何か…走ってる所ばかり見るな。くっくっ♪」
龍は、ひたすら踊っていたのでした。
バイトに走って行った。桃は…。
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