十年に一回…

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入学式も一通り終わり、生徒達は体育館から退場した。 教頭「保護者のみなさまに連絡があります。今年はふるい落とし制度の行事があるため、今から資料を配りますので熟読してもらいたいと思います」 そう言い終わると、担当の教師が封筒を配りはじめる。 それは決して大きなものではないが、普通のものよりも厚い。 教頭「その封筒の中には政府が開発した特殊な盗聴機が入っております。まずはそれを胸に取り付けてください。」 そう言われると、何故か保護者らは抵抗する事もせずに静かに付けた。 教頭「これを取り付けた、と言うことはどういう事か分かりますね? では皆さんが付けた事を確認しましたので式を終了したいと思います。 家で封筒のなかの冊子をよくよんでおいてください。」 そういうと教師らは教室に戻りはじめた。
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