旅立ち

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「気をつけてね。無事に帰ってきてよね。」 「しっかり旅をしてこい。」 と母と父から言われて。 「俺だったら曖昧な目的で旅なんてしたくないんだがな。ま、自由に行ってこいや。」 「魔法の修行だと思って、行ってらっしゃい。」 と、兄と姉が言う。 ……少し愚痴っぽい発言やシビアな一言があるが、一応言われた。 すると突然、「そうそう。」と兄が言って、 なにかを取りに部屋に行って。 戻ってきた時に、 何か持ってきていた。 「それは……?」 見た感じは青く、透き通っていて、六角形になっている宝石のようなものだった。 「これは、一種の御守りだ」「御守り?」 「そう。まぁ言っちゃえば魔法道具(マジック・アイテム)だ。 前に知り合いからもらったんだ。それ、持っていけ。」 「そんな…まぁいいか……分かった。一応持っていくよ」 といって、ポケットにしまった。 「それじゃあ、行ってきます❗」 ━━━西の街道を通り、 ロート・タウンを抜けて。 そして目指すは魔道士団体の総本山の街━━━━   ―ウィーブル・シティへ まだ日の光は空高く差していた
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