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すぐに私は婚約相手だと思った。
どんな人だろう、と緊張しながら振り向いてみると、そこには爽やかな男の人がこっちに向かっていた。
でも、何かおかしい。
・・・・・。
!!!?
それに気付いた私はビックリし過ぎて思わずお母さんの方を振り向いた。
それも目玉が飛び出るかと思うぐらい目を見開いて。
「咲蘭、紹介するわね。この人が斉藤拓実さん。」
紹介されたって、私はまだ驚きがさめてない。目も見開いたまんまだ。
「初めまして、斉藤拓実です。よろしくね。」
・・・「よろしくね」って、この人、どう見たって20歳ぐらいにしか見えない。
明らかにお母さんよりも私との方が歳が近い。
暫く固まっていると、お母さんが私の言いたい事を察したように喋り出した。
「ビックリしたでしょ、実はね、この人21歳なのよ。」
・・・。
21歳って・・・
お母さん37歳だから・・・
歳の差16歳!?
16歳って私の歳と一緒じゃんっ
・・・・・へっ!?
私と5歳しか変わんない?
・・・・・。
私は頭ん中がグチャグチャになって、もうついて行けなかった。
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