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『でも、蝶の飾りなんて誰でも持ってるわよね。指輪とかネックレスとか…。』
「おぅ!おはよ、百合!!」
今声を掛けたのは、百合子の幼なじみの藤田志朗(フジタシロウ)。
皆にはシロと呼ばれている。
シロ「何考えてたんだ?」
ユリコ『シロ…ん~、いちを聞いてみようかな。シロさ、蝶のアクセとか持ってる??』
シロ「持ってるよ!!俺蝶好きだもん♪指輪もアームリングもネックレスも-…」
ユリコ『やっぱりか。皆持ってるょなぁ~どうしよう…。』
「おい!!最後まで聞けょ!あっ、そういや今日もつけてるぞ??ほら…。」
『えっ!?見せて!!……違う…これじゃない!!わかる、わかるわ!!夢で見たのと違うものね!』
「お~い…あぁ、どっかの世界に行っちゃった。こりゃ今日は使い物にならねぇな。」
その言葉通り、その日一日百合子は王子様との素敵な生活を夢見て、誰の話も一切聞かなかった。
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