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………②
ある家族が引越してきました
その三日後
夕方の6時頃に隣の部屋から電話が鳴ってるのが聞こえてきた。
でもいつまでも電話を取らない
「うるさいな~」って思ってたら電話が鳴りやんだ
しかし、その次の日から同じ時間に電話が鳴る。
隣の部屋の人は電話を取らない
さすがにもう我慢出来なくなって隣の人に文句を言いに行った。
隣の部屋のドアをトントンって叩いても反応が無い
ドアノブを回すとカギがかかってない
部屋を見るとそこには何にもなかった
テレビもタンスもない……
「あっそうだ」
電話を探してもない どこにもない
「じゃあいつも鳴ってる電話は……」
次の日大家さんに聞いてみた
すると隣の部屋は一年前から空いている
確かそこには家族が住んでいたと言った
その時、「はっ」と思いついた
大家さんに許可を取り壁に穴を開けることにした
30分後……
壁の奥には空洞がありそこには電話と人の白骨があった
男の人と大家さんと男の人の奥さんが固まってしまった
すると………電話が鳴った
男の人は恐る恐る電話を取った
「もしもし」
「…………」
「もしもし」
「……………」
何度呼んでも返事が返ってこない
その時……
「お父さん……」
「えっ」
「お父さん…絶対あなたを殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」
男はぞっとしてすぐに電話を切った
その白骨は一年前に住んでいた家族の娘の死体であった
娘の霊がいまだに父親を怨み続け復讐しようとしていた
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