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淡い紺色のブレザー
赤いしま模様のネクタイ
そして、きっちりと整えられた髪の毛
この描写でわかるだろうが、俺は高校生になっていた。
つまり、俺の頭の中では高校生活=青春という偏った考えしかなかったため、青春を満喫するために高校生になった。
えっ、人造人間である俺が何故高校に入れるんだって?
そこは、書類を偽造したり、なんやらしたりのご都合主義があったらしい。
ともかく、高校生に見える童顔をしていたから問題あるまい。
しいていえば、ナ〇シコのア〇トと言えばわかる人にはわかるだろう。
「仮名くん、そろそろ教室に向かいましょうか。」
今日から、担任になる松山先生(女)が声をかけてくる。
ちなみに、仮名はもちろん偽名で組織の名前からとった。
フルネームだと仮名十三(かりなとざん)という。
まあ、十三も戦闘員の番号からとり、俺のネーミングセンスのなさに驚かされる。
俺は、先生の後について行き教室の前に立った。
初対面の印象はよくしたいなぁとは考えていたがこの後に大変な事になるとは思ってもいなかった。
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