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俺の名前は笹岡輝壱。
花の高校1年生だ。
俺は四人家族で、家は中流階級というか…まぁ、生きるのに不自由ない家庭だった。
父はどこにでもいるようなサラリーマン。
顔はまぁ悪くない。
厳格でもなく威厳もあんまなくて、怒られた記憶は少ないが、決して放任主義なわけでもない。
寡黙だけど、不良だった俺に大事な事を教えてくれた。
母はどこかのデパートの店員かなんかで、帰ってきては父や俺達にその日の事を話しまくる、お喋りな母だった。
あとは、中学2年の弟の虹時。
虹時は、かなりやんちゃな甘えん坊。
虹時という名前は、産まれた時にちょうど虹が出ていたから。
父がつけたらしい。
当時の俺は中学の時はまぁかなり不良で、喧嘩ばっかしてたからあんまいい高校行けなかったけど、入学してからは至って普通の高校生をやってた。
将来のことなんかあんま考えずに毎日をアホみたいにホワホワ過ごしていたんだ。
今思うとあれが幸せだったんかなぁなんて考えたりもする。
そんな時に突然、その出来事はやってきた。
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