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講義の内容を適当にノートにまとめて、昼食を食べようと友人の風間と一緒に学食に行くことにした。
「カレーにしようかな…」
食べ物を受け取り席に着くと、風間が「あのさ…」と話だした。
もじもじとしている風間の態度に、俺は感づいて短刀直入に聞いた。
「なんだ?恋でもしたのか?」
「えっ?あ、いや、その…」
明らかに動揺している。
「はっきり言えよ。場合によっちゃ手伝うぜ」
面白そうだからな。
「うん…。実は、さ、おまえ知ってるかわかんけど、国際コースにいる子なんだけど。」
国際コース?明楽と一緒だな。
「へぇ?誰だよ。名前は?」
「えと、崎本さん。崎本明楽って言うんだけど…ってあれ?どうした?」
どうした?じゃあねーよ。
俺は驚いて声も出ない。
「笹岡?」
俺はハッとなり風間を見る。
「もしかして知り合い?」
「あぁ…」
知り合いも何もそれ俺の(一応)姉だし。 なんて言えない。
「あいつはやめとけ。もっといい女なんか沢山いるぞ」
そうだやめとけ。だいたいあいつは見た目以外女じゃあないぞ。
胡座をかくわ寝癖をつけたまま徘徊するわ人を顎で使うわ…嫌なとこなんぞ挙げたらキリがない。
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