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「やっぱ無理かなぁ…。崎本さん競争率高いから…」
風間のその言葉に、俺は飲んでいた水を吹き出しそうになった。
「けほっ!…はぁ!?そうなの?」
「え?うん。崎本さん狙っている人、少なくとも5人はいるし」
ええぇ!?そんな物好きが5人!?
俺だって物好きでいいからモテたいのに!
そんな事を考えていると、不意に携帯が震えだした。
明楽からだ…。
タイミング悪ぃなおい。
――――――――
今日バイクで送れ。
5時にバイクの所で待ってる。来なかったら壊す。
――――――――
「…」
何を壊すとは書いてないが、バイクのことか。
物騒な奴だな。
「笹岡…ホントに大丈夫?」
「あ、あぁ!そんで、結局おまえどうしたいの?」
どうしたいも何もやめとけって!
「どうって…まだメアドも知らないし、向こうは俺の事なんて知らないだろうから…」
おやおや。
「なんだよ、じゃあなんもできないじゃん」
その調子で諦めろ!
「うう…。だからさぁ、協力してくんねぇ!?マジで頼むよ~」
「え?ちょっと…」
泣き付かれてもなぁ…。
どうすんのよ俺。
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