顔の無い月夜

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貴方は夜 真っ暗な部屋で空を見上げ何か呟いた けれど返事はない そう 今日は顔が無い月夜 体が悪くなります もうおやすみなさい   (光る蝶がひらひらと)   朝:目覚めると外の空気は重くて嫌な天気 空の色は鋼色 昼:気分が悪いと貴方は寝てしまいマシタ 辛そうです 心配です 夕:外は雨 貴方は苦しんでいた その光景を見ているしか出来なかった (タスケテ・・タスケテ) 貴方は赤い涙を流した そし て   (さようなら・・・) 硝子球の中に映る 貴方は ねえ何処に行くの? キラキラ 綺麗な羽だね 宵闇に散らせば 星空になるね     朝:白布を顔に乗せ 無言の貴方は琥珀色 昼:黒色桶屋が貴方に手を合わせ 頭を下げた 夜:貴方と肩を並べ横になり 泣いた   貴方が愛しくて頬を何度も何度もなでた もう体温が無 かっ  た   (さようなら・・・) 夜色の空間に 浮かぶのは貴方?月光蝶? キラキラ羽根の欠片が私の頬を濡らして 冷たくて 目が覚めた  
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