第0章 プロローグ

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何も望まず、何一つ希望のない灰色の世界。そんな他人から見れば実につまらない世界の住民であることを理解してもう一年になる。   あなたにはこんな経験がないだろうか? 長年付き合っている友達と会話している時、いつの間にか愛想笑いが増えていることが… 熱中していたことが急に馬鹿馬鹿しくなってしまうことが…   笑顔、興奮、動揺、悲しみ…。その中心では、いつも灰色の無気力が渦を巻いている。   真実<ほんとう>よりも偽り<うそ>が大切な世界。   みんなそんな世界に生きている。 僕はそう信じていた。いや、信じようとしていた。   でもそうではないと気がついた。いや気づかされた。   ずっと灰色の世界で生きていれば楽だったのに…。   でもそんな灰色から飛び出したからこそ、僕はたくさんの真実<ほんとう>に出会うことができた。     これから始まるお話はそんな『現代』を生きる僕の『戦闘記』である。
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