京へ

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「お前も桜を見に来たのか」 後ろを振り返ると、芹沢が酒を呑みながら立っていた。 「…芹沢さん」 「女が一人で夜桜見物ってェのは危ないだろ」 「―ッ…」 芹沢は私の様子を気にする事なく私のもとへ寄って来た。 「篠山、お前桜は好きか?」 「…はい」―私の名を知っていた。私はそれにも驚かされた…。 「なんでお前が知ってるんだって面だな」 「……いつから、私が女だと?近藤さん達にはばれてないのに…」 「ククッ、知りてぇか?」 私は素直に頷いた。
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