1642人が本棚に入れています
本棚に追加
/245ページ
「お前も桜を見に来たのか」
後ろを振り返ると、芹沢が酒を呑みながら立っていた。
「…芹沢さん」
「女が一人で夜桜見物ってェのは危ないだろ」
「―ッ…」
芹沢は私の様子を気にする事なく私のもとへ寄って来た。
「篠山、お前桜は好きか?」
「…はい」―私の名を知っていた。私はそれにも驚かされた…。
「なんでお前が知ってるんだって面だな」
「……いつから、私が女だと?近藤さん達にはばれてないのに…」
「ククッ、知りてぇか?」
私は素直に頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!