chapter2

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よく見ると美人なタイプ。 ボーイッシュすぎで最初は圧倒されるけれど、癖になるというか。 目鼻立ちは整っていて、美人。 でも、鼻にかけてない。 もっとおしとやかならもてるのになぁ・・・と。 ユウを見つめながらぽつぽつ考えていた。 「・・・ってちょっと聞いてるの?」 なにやら話し掛けられていたみたい。 思わず我に返る。 「・・・ごめん」 数日家族とレイジとしか接してなかったので、気後れしているみたい。 改めて聞きに入る。 「FILSのライブへ行こうよっていってんの」 FILSって・・・レイジたちのじゃん! 「えっええっ?」 心臓がバクンと波打つ。 弾丸のままユウは続ける。 「今年はこっちでもライブやるんだーチケ取れたからさ、麻那も行かないかなと思ってさー」 バクバクの心臓が少しずつ収まりつつある。 知らなかった、ユウはFILSのファンだったんだ。 「へ、へぇ~・・・」 精一杯。
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