chapter2

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ユウと友達になったのは今年の初め、サークルの飲み会で隣同士になった。 幹事の悪口やら、気持ちの悪い先輩の話で盛りあがり。 それからよく話すようになった。 ユウがFILSのファンなのは今回始めて知った。 レイジが隣に住んでることは誰にも言ってない。 レイジにも止められてたし、言っちゃいけないことだった。 FILSでのプロフィール上は出身地などは未公開、 だから世間の人は知らない。 もちろんユウもまさか隣の家がレイジの家だとは知らない。 「デビューしたときからファンなんだ、毎年ライブ行ってるんだよ~、年々人気が上がるからチケ取るのも大変なんだから~」 うれしそうなユウ。 喉が渇いた。 「飲み物買ってくるね」 いそいそと席を立った。
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