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店の外へ出ると、またあの熱気が襲ってきた。
じわじわと汗ばむ。
「なんでそんな気合はいりまくりなの~?」
腕を引かれながら、半分叫び声。
ユウはくるりと振り向くと、いたずらっぽい笑顔。
「FILSのライブに着てく服を今からえらぶのよ!気合入れないとね」
麻那の腕を引きながら、ユウはファッションビルに入る。
再び冷房で、一気に汗が引いた。
「さて、何きてこうかな~」
ようやく開放されると、ユウはもう服を物色しはじめた。
店内は夏一色。
カラフルな服が綺麗にディスプレイされてる。
どうせなら気合入れてライブに行きたい。
ステージのレイジからは絶対に見えることはないけど。
「麻那ってこうゆうの似合いそう」
ユウが目の前に出した服はかわいいワンピース。
今日の空の色と同じだった。
「うん、いいね」
最高にかわいくしていこうと決めた。
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