chapter2

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店の外へ出ると、またあの熱気が襲ってきた。 じわじわと汗ばむ。 「なんでそんな気合はいりまくりなの~?」 腕を引かれながら、半分叫び声。 ユウはくるりと振り向くと、いたずらっぽい笑顔。 「FILSのライブに着てく服を今からえらぶのよ!気合入れないとね」 麻那の腕を引きながら、ユウはファッションビルに入る。 再び冷房で、一気に汗が引いた。 「さて、何きてこうかな~」 ようやく開放されると、ユウはもう服を物色しはじめた。 店内は夏一色。 カラフルな服が綺麗にディスプレイされてる。 どうせなら気合入れてライブに行きたい。 ステージのレイジからは絶対に見えることはないけど。 「麻那ってこうゆうの似合いそう」 ユウが目の前に出した服はかわいいワンピース。 今日の空の色と同じだった。 「うん、いいね」 最高にかわいくしていこうと決めた。
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