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「どうした龍矢 トイレでも我慢してんのか…?
早く行ってこいよ、てか早く行け」
「アニキそれ冷たくないスか⁉
明らかにトイレ我慢してる顔じゃないでしょう⁉」
安藤はハァと溜め息をついて真剣な眼差しでアニキに告げる
「トイレでも便所でもないッスよ…大変なんですよ⁉ アニキ」
「いや、トイレも便所も意味一緒ですから」
そんなまなぶのツッコミを無視し安藤はたんたんと話を進める
「アニキ…実はですね…今夜辺りに『青田組』がせめてくる模様です」
「なぁに…『青田組』だと?」
「『青田組』ってまさか…」
《青田組》
『角街組』と同じぐらいに恐れられていてぶつかる事はしょっちゅうある
そいつ等はズルくて残虐…自分たちが勝てればどんな手段も選ばない。
「(『角街組』と『青田組』凄まじいぶつかり合いになるに違いない…でも、どうしよう…僕は弱い…まったく役に立たない)」
まなぶは一人下を向きそんな事を考えていた
周りは強い人ばかりで自分は何も出来ない…ツッコミしか出来なくて
ツッコミしか取り柄がなくて
ツッコミするけど時に無視されて…
ツッコミ…
(ツッコミツッコミうるさいっつの作者ァ⁉byまなぶ)
うるせぇよ⁉黙っとけィまなぶ⁉
この小説から消すぞ⁉
「えぇーヒド⁉⁉」
思わずまなぶは大声を張り上げる
アニキと安藤の2人はまなぶの声にビックリし、いっせいにバッとまなぶの方に目をやる
アニキの手にはバナナがあった
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