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1999年夏。
告白も出来ないまま一つ季節を跨ぐ、去年の今頃なら龍一や亜希と一緒に海や山や遊園地なんかに出かけていた。
けれど今年はそれすら叶わない、僕は母の薦めで塾の夏季講習に参加させられるはめになった。
模試の判定は合格率C判定。
僕が狙う高校は亜希や龍一が狙う高校と同じだけど友情の延長で僕はこの高校を選んだわけじゃない。
僕は将来、弁護士になりたかった、父の兄が弁護士をしていて僕はそんな叔父さんに幼い頃から憧れていた。
その夢の一歩として僕は高校を選択した。
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