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幼馴染の彼女に恋人が出来たとしても、僕達の関係はさして変わる事もなく、今日も僕と彼女は、揺ら揺らと電車に揺られ、家と学校の間を共に行き来する。
それでも、僕の心を巣食う、このどうしようもない、虚無感と、孤独感は。
僕らの距離を、少しずつ、それでも、確実に、変えていった。
それは、中学三年生になっても。
高校一年生になっても、二年生になっても。
彼女が、その恋人と別れても。
確かに、僕達の間に根付いてしまい。
結局、その距離が縮まる事は、この先ないのだろうと僕に思わせる。
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