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ミシェリナはスタンデルマンに言った。
「大臣、馬の用意は出来ているか!」
「はい、用意出来ております。いつでも出発可能です」
大臣は王に言われた通り、外に9頭の馬を用意している。スタンデルマンは立ち上がった。
「これから魔獣ケルゲリオンを倒しに行く。皆、準備に抜かりはないな!それとミシェリナ、枷の準備は出来ているか」
「はい、準備は出来ております。この枷が使われない事を願っています」
そして、スタンデルマンと魔導師達は馬に跨がり魔獣ケルゲリオンを倒しに向かう。
魔獣ケルゲリオンがいるストライフ山は、二つ越えた先にある。そこに着くには三日ほどかかる。城を出てから、一日が経ち辺りは薄暗くなっていた。
「スタンデルマン様、もうすぐ街が見えて参ります。今日は、その街の宿に泊まりましょう」
ミシェリナは、スタンデルマンを気遣った。
「そうするか!この街を越えたら、しばらくは山道だからな。野宿する時のために食料とか飲み水とかを確保しておかないといけないしな」
スタンデルマンは、馬を歩かせ始めた。
「それでは、街まで行って宿の手配をして来ます。スタンデルマン様と他の皆さんは、ここで待っていて下さい」
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