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朝八時十五分 登校
黒塗りの高級車よりも信じられない事、それは私が今通っている学校。
『私立北原学園 初等科女子部』
幼稚園から大学まであるエスカレーター式のお金持ち学校。
あまりの身分の違いに始めは戸惑った。
主の考える事が分からなかった。
私は親の所為で前の学校にはあまり行くことが出来なくて………
いじめにもあっていた。
だからこんなすごい学校に入ったらどんな事になるかと考えるだけで恐かった。
でも……
冬野「おはようございます。沢村さん」
雪乃「おはようございます。冬野さん」
友達が、出来たの。
彼女は『冬野 椿(ふゆの つばき)』さん。
いつも敬語で話すから堅そうに見えるけどすごく穏やかで優しくて物知り(でもちょっと変人)。
冬野さんと話ながら教室に入ると皆が普通に挨拶して話し掛けてくれる。
女子A「おはよ~!沢村さん!」
雪乃「おはよ~!」
女子B「おはよ!昨日の深夜にテレビでやってたホラー映画見た?」
雪乃「おはよ!見ないよ~!恐くて寝られなくなるもん!」
女子B「だよね!でも最後だけ知りたいんだよねぇ」
雪乃「あはは!私も~」
……想像したこともなかった。
こんなに明るい学園生活。
皆と一緒に笑って話せるのはすごく楽しい!
これも全部主のおかげ。
やっぱり主のする事に間違いはないんだ。
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