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伊達は緊張気味に
門へ向かう。
警備員らしき男が
受付口に立っている。
伊達は軽く深呼吸をして
声をかけた。
「すいません…
あの…受刑者と
面会したいのですが…」
警備員の屈強な男は
意外にも愛想がよかった。
「面会?
それだったら
刑務所の中に受付が
もう一つあるから
そこで手続きしたらいいよ」
そう言って
門をくぐった先に見える
大きな鉄作りの扉を
指差した。
伊達は想像していたよりも
対応が丁寧かつ優しかったので安心した。
「ありがとうございます」
伊達は警備員に
会釈してお礼を言うと
八幡刑務所の中へ
入っていった。
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