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日差しは差し込んでいるが
どこか薄暗く
ひんやりした廊下。
伊達は受付を済まし
涼子に会いに
面会室へ向かっていた。
落ち着いていたと
思っていた鼓動が
また激しくなる。
唇が乾く。
伊達は涼子が面会室に入るまで
面会室の前の椅子に座る事にした。
椅子に腰掛けて
煙草に火をつける。
紫煙を思考に絡ませ
今までの事を
思い返していく。
心に吹く
渇いた風を
止めるために。
伊達が煙草を
半分程吸い終えた頃
面会室の扉が開いた。
看守らしき女が顔を覗かせて言う。
「伊達さん
お待たせしました
面会の準備ができましたよ」
伊達は煙草を灰皿に入れると
ゆっくり立ち上がった。
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