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面会室に差し込んでいた
夕焼け空の日差しが
薄暗く変わったような
気がしていた。
涼子が話し終えた時
見計らったように
刑務官が声をかけた。
「…時間です。
面会終了です」
涼子が振り向いて
刑務官に目で何かを
訴えるような仕草をした。
しかし、刑務官は
首を横に振ると
「決まりですので…」
と静かに言った。
涼子は伊達に言った。
「ごめんなさい
もう時間みたい…」
伊達は呟くように言う。
「そう…ですか」
涼子は困ったように
笑って立ち上がった。
「伊達君…
今日はありがとう
…頑張ってね」
そう残して
涼子が部屋を後にしようと
背を向けた時
伊達も立ち上がった。
「涼子さん…っ」
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