波の音が響く夜

いつから…

僕はいつものように与えられた作業をこなしていた。

僕にはまだ、作業をこなすだけで精一杯だけど

それでも仕事で汗をかくのも悪く無いな、等と思っていた。

そんな時に突然、呼び出しのアナウンスが工場内に響いた。

「水嶋 昇くん、今すぐ事務所まで来てください。」

呼び出されたのは僕だった。

この会社に入ってから呼び出されるのは初めてで、僕は緊張しながら事務所へと向かった。