旅立ち

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僕はおにぎりとお茶、大きめのノートにサインペンを買った。 コンビニを出るとおにぎりを頬張りながら大通りへと移動した。 朝早いにもかかわらずちらほら車が走っていた。 僕が住んでいるのは都心から離れている。 ベッドタウンなのだろう。 通勤時間と帰宅時間だけはどっと人が増える。 今は通勤時間の少し前だから人はまだ少ないが朝帰りの若者の姿がやたらと目立っていた。 さっそくノートに 「北陸方面 乗せて」 と大きく書いて車から見えるように掲げた。 そして片手で親指をグッと立てる。 これでヒッチハイク出来るはずだ。
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