旅立ち

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ノートを掲げて待つこと一時間。 車が止まってくれる気配は今のところない。 ヒッチハイクしてる人はテレビでしか見たこと無い。 もしかしたら成功しないんじゃ無いかと諦めかけたその時。 キキー! 一台の車が昇を通りすぎた後で止まった。 昇は急いで車に駆け寄った。 車は真っ黒な四駆だった。 運転手は二十代後半で髪はドレッド、サングラスを掛けていてオシャレにヒゲを生やしている。 少しいかつい様子なので戸惑ったが、止まってもらったからには話しかけるしかない。
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