旅立ち

24/25
前へ
/255ページ
次へ
昼食を食べ終えると再び龍さんの車に乗って走り始めた。 夏の始めというだけあって日差しがまぶしくて暑い。 昇「長野に行くの始めですよ。避暑地として有名ですけど、龍さんは良く行くんですか?」 龍「そうだなぁ、夏にまとまった休みがある時はな。涼しいし、景色は綺麗でホントに良いとこだぜ。」 龍さんの笑顔はまるで少年みたいだった。 まだ出会ってから数時間しか経っていないが、僕はもう龍さんの事を信頼しきっていた。 それに少し憧れてしまう。 僕はこんな風に笑うことが出来ない。 何処かに笑顔を置き忘れてきてしまったのかもしれない。
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

173人が本棚に入れています
本棚に追加