夢枕

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夢枕

あぁ こんな気持ちになるなら 君の夢なんて 見たくなかった   自分が壊れてしまいそうで 忘れたつもりでいたのに 必死で逃げてきたのに 愛しいって気持ち 思い出しちゃった   悲しみが寂しさが 苦しみが切なさが 後を追って来て 僕を離さない 本当は ちっとも忘れてなんかなかった   夢でも良いから もう一度君に会いたいよ なんて泣きながら願ってたくせに 自分勝手な僕を許して   目が覚めれば 当然君はいなくて だけど 繋いだ手の温もりも 抱きしめた感触も ちゃんと残ってて 正直 夢の中身はあんま覚えてないけど ひとつだけ覚えてるのは   『ありがとう』   君の優しい声が 心に染みた   寂しさがなんだ 切なさがなんだ 愛しさだけ忘れんな 彼女が天国で誇れるような そんな男になってやれよ   感謝の気持ちなら 誰にも負けない   こちらこそ ずっとずっと ありがとう
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