3/10
前へ
/60ページ
次へ
「あはははっ!!蓮は面白いね。美弦も♪」 なっ!…ってかまたコイツのこと忘れてたっ!(汗) 「っ!だから、あんた誰なんだよ!?」 俺は男を睨み付けると吐き捨てるかように言った。 「れぇちゃん、爆睡してたから知らないかぁ~。」 「え?美弦知ってるの?」 俺のほしい答えを言ったのは、男ではなく、美弦だった。 「新しく転校してきた、天王寺カイル君だよ♪」 「転…校生?」 俺は美弦が言った言葉を繰り返して言うと男は… 「天王寺カイルです。よろしくね?蓮(笑)」 と笑顔で挨拶してきた。 俺は数秒間呆けていたが、美弦に肘で突っつかれた為、渋々だったが… 「榊原蓮…こちらこそ、よろしく。」 と挨拶をしたその時… グゥ~☆ 突然俺のお腹がなった。 は、恥ずかしいっ!! 俺は咄嗟に自分のお腹を抑え、二人を見た。 …二人は必死に笑いを噛み殺していた。 うぅ~っ!笑うなら笑えよっ!! 「れ、れぇちゃん。屋上に行ってお昼ご飯食べよ?」 「う、うん…(照)」 「あ、天王寺君も一緒にどう?」 えっ!? 俺は男…天王寺カイルを見た。天王寺カイルは俺と目が合うとニコッと笑い… 「いいかな?」 と俺に聞いてきた。 俺は断りかったが、美弦の目が怖かったので…頷いた。 「じゃぁ、早く行こっか♪サボりがてら(笑)」 美弦はそう言って弁当と小さな袋を持つと教室のドアを開け、俺達を置いてさっさと屋上に向かった。 「あ、待てよ!美弦っ!!」 俺と天王寺カイルは美弦を追い駆けた。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加