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キキーッ!
「ばかやろっ!気を付けろ!!」
男はそういうと車で走り去った。
あぁまたか…
これは今に始まったことやなぃ。この物語の主人公こと俺、榊原蓮の運は最低最悪。
何もないとこで転ぶのは当たり前、痴漢にあったりするのも日常茶飯事。男なのに…ハァ~…
しかも車にひかれそうになるし。いつも最低一回はこういう目に合うんだよねぇ(汗)
誰か俺に運を分けてくれぇーいっ!
そんなことを思いながら学校に向かっていると、後ろから声をかけられた。
「よぉ!蓮。今日も絶好調だなぁ~♪」
「…昴先輩。」
この人の名前は神谷昴。
いつも俺に絡んでくる。っていぅより弄ることを生き甲斐にしてるって前に聞いたなぁ…迷惑な。
「そんなこといぅなら代わって下さいよ。昴先輩。」
俺はそういうと昴先輩を見上げた。
「ん~…俺のモノになってくれるなら、考えてやってもいいよ?(笑)」
「はぃ?」
また、訳分からんことをいぅてるなぁ~…
俺がそんなことを思いながら昴先輩を見ていると…
「あ…。」
昴先輩の頭にカバンが落ちてきた?
バコーンッ!!
「いっ…てぇーーっ!」
昴先輩はそういうと頭を抱えてしゃがんだ。
「昴先輩!大丈夫ですか?!(痛そう…(汗))」
昴先輩の頭を撫でながら聞いた。
「な、なんとか…(汗)」
昴先輩は涙を溜めつつも俺の問いかけに答えた。
「よかった。…ダメでしょ、聖さん。カバンで頭を叩いたら!」
いつの間にか俺の横に立って、素知らぬ顔をしている聖さんに言った。
「…………。」
彼の名前は高瀬聖。俺が通っている学校の生徒会長をしている。
「聖…てめぇ。」
昴先輩は聖さんを睨み付けた。まだ、しゃがみ込んでいる状態で(笑)
余程力強く叩かれたのだろう…可哀想に(汗)
「蓮…こんな奴ほっといて、一緒に学校行こう?」
「え?あ、うん。」
俺は聖さんに言われると思わず頷いてしまった。
それが勘に触ったのだろう…昴先輩の頭の中でコングがなったのか、猛攻撃を仕掛けてきた。
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