ある夏の日

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相変わらずの、獲物を狙うチーターのごとき音。田舎に暮らす僕は、虫の危険を感じていた。 そして、その音が自分の足元からしていることに気づき、僕はゆっくりと顔を近づける。 そっと、そっと。 そして、そこには確かに蠢く物体があった。 『! うぉっ!!』 僕はとっさに足をどけ、立ち上がった。 そこにいたのは、10センチはあろうかというムカデ。 ここから、ムカデと僕の夜明けまでにも及ぶ壮大な戦いが始まった。
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