8人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
監督と先輩投手達が話してる。多分、久留田先輩あたりに決まりだな。
三池:「おい！峻！ちょっとこっちこい」
峻:「ウィッス！」
《ん？何だろぅ？監督が俺を呼んだ。もしかしてクローザー任された！？うひょ～ラッキー！！
って、んなわけねぇか。多分コーチャーだろう》
三池:「お前出番少ないのにかなり練習してんな。出てみる気ないか！？」
峻:「えっ！？久留田先輩や立石先輩達は！？」
《ヤベッ！せっかくのチャンスに何俺質問してんだよ！はい！って答えとけば、クローザー任されたのに～。
はぁ～もう俺バカ》
三池:「いや、それがな～こいつら、出たく無いって言うんだよ」
ぬ！？
峻:「出たく無いってどうゆう事ですか！？」
久留田:「俺達怖いんだ…」
峻:「怖いって！何が怖いんですか！？」
久留田:「だって考えてみろよ！１‐０で９回裏、完全試合のこの試合で打たれたら…」
立石:「もし逆転でもされてみろ！清柳にあわす顔がねぇよ…」
峻:「先輩…」
三池:「ウチは清柳一人で勝ってきたもんだからな～こいつらの言い分も分かるだろ？だからお前に頼んだんだ。
でも、お前も出る気無いよな～」
………
峻:「…あります！」
三池:「出る気あるのか！？」
峻:「はい！抑えてみせます！」
久留田:「峻…」
峻:「俺は毎日一生懸命頑張って練習して来ましたから絶対に勝ってみせます！」
監督:「分かった！よし！行ってこい！」
立石:「峻！…俺達の分も頼んだ！」
峻:「分かってます！」
ベンチに戻ると雪也が声をかけた
雪也:「峻ちゃん！絶対！絶対清先輩を笑顔にしてあげてね！」
峻:「分かってるよ！じゃないとまたお前泣くもんな！ｸｸｸｯ」
雪也:「んもぉ～」
峻:「大丈夫だよ！絶対！絶対優勝してみせる！約束だ！」
雪也:「峻ちゃん…分かった！約束だよ！僕達一生懸命応援するよ！」
峻:「おう！よろしくな！」
俺は自信があった。
自信はあった！
毎日死ぬほど練習して来たんだ！
出来る！俺は出来る！
グローブを握る左手は汗で少し濡れていた。
最初のコメントを投稿しよう！